新年のご挨拶2020年

「新時代の方向は、私達が知っている」
自然良能会会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
令和二年。令和の初正月ですね。
 昭和、平成、令和と歴史を刻んできて、治療家として生きる私達に何が出来るのでしょう。
 昭和二十年に終戦を迎え、何も無くなった日本から現代の日本を作り上げてきた世代の方々は現在70歳以上。高齢を迎え、お元気な方もいらっしゃいますが、何がしかの治療を受けている方が大多数だと思います。
 戦後、ひたすら懸命に働き、自分の体の事は二の次にして、先ずは家族に食べる物を確保する時代。その後に産まれた私は、お陰様で産まれてから此の方、ひもじい思いをした記憶が1日も有りません。
 こんなに幸せな事はないのですが、残念にも食料が無いために人が死んで行く国が沢山ある中で、日本は食べ過ぎて命を縮めると云う、数少ない国の一つとなっています。
 現在では平均寿命も伸び、何も無かった時代と違って、各自が体を大切に使って行く事が自分にとっても、家族の人にとっても、社会にとっても大変重要な課題となっています。
 現在主流となっている現代医学。対処療法と言われますが、元々、戦争による怪我や国民の大多数が死亡する様な疾病になった人を、緊急に治療する為の医学です。
 人が生きて行く毎日の中で必要な事は、健康に生きて行く事ですから、健康とはどんな状態なのか、健康に生きる為にはどんな事をして行けば良いのか、「健康」でいる為の具体的な方法を研究する事が大切です。
 体を「一つ」のものと前提して、その最も基礎となる骨格。その骨格の中でも「要」となる「仙腸関節」。体の根底から健康と病気を考察する「骨盤調整法」の重要性、その使命はただならぬ大きさと感じます。
 病気が発生してから対応するシステムの現代医学では所謂「歳のせい」「加齢による」としている事柄の中で、その大半が歳をとってからの問題では無く、子供の頃から水面下で起きている、病気の「種」を見落としている事が問題だと、私たち骨盤調整の治療家には判ります。
 小さい子供の内から既にある「少しの誤差」が、時間を経るにつれ「大きな誤差」となって、遂に病気として現れる様を、私たちは日々目撃しています。これは「誤差」に気付かなかった事が原因で「歳のせい」では有りません。
 これからなお本格化する医療の問題、医療費の問題。なってから治す考え方では間に合わない。
 近年、予防医学というものも叫ばれていて、一見素晴らしい様に思えますが「病気にならない様に」と云う考え方では「健康」にはなれないので、これも正解答と云う訳では有りません。
 五味雅吉先生が指差した方向。本当の治療の在り方。健康な上に、なお健康に。正常な上に、なお正常に。
 昭和、平成、令和と移り変わり、これからと云う所では、この一生を通して発生している水面下の「誤差」を早い時点で見抜き、真に健康な体へと修正して行ける、私たち専門家が発言して行く事が重要な使命だと感じています。
 そして自然良能会会員の皆様と連携してこそ。
患者様の貴重な体験と、治療師の培った技術でこの治療を普及させ続けたいと思います。
 令和を新時代の始まりに

2020年3月3日