6、側湾症の治療に向かう注意点

 「側湾症」と診断を受けた方や、こちらで骨盤背骨の捻れを指摘された方は「辛く無いから大丈夫」などの自覚症状で判断する事は大変危険です。
 「相手は重力」と思って下さい。
 だからこそ骨盤背骨の捻れ状態をこれ以上進行させない様、定期的な地味な手入れが絶対不可欠になります。
  しかも背骨の捻れを放って置くと、周囲の軟部組織が硬結して、背骨を固定して、逆に痛み、辛さが減る事もあります。それを辛く無いから大丈夫と思ってその状態を続けていると、時間経過とともに少しずつ捻れ込みが進行して、取り戻せない状態になってしまいます。
 捻れが強くなればなる程、捻れに引き込まれる力は増大するので、これ以上進行させない様に、信頼のおける確実な仙腸関節の治療を定期的に受けて、自分でも毎日「手入れ」をする必要があります。  
 現在提示されている治療法ですと、金属などで骨格を固定、補強する手術法が紹介されています。背骨は強制的に矯正され、当面はいいかも知れませんが、先々、例えば長期ベッドで生活することになった時など、果たしてその手術の影響がどの様に出て来るか。本来動かなくてはならない所が固定されているのですから、私は決して楽観的には考えられません。        

2019年11月2日