仙腸(せんちょう)関節自体の歪みは自分では治せない

骨盤底筋の話が出ているので大切な専門知識をお教えします。^_^
骨格の構造をしっかり踏まえて聞いて欲しいのですが、骨盤底筋は、仙骨と左右の寛骨の3つの骨の作る空間にハンモックのように張ってある形になっています。
3つの骨ですから、その関節も3つあります。前側の恥骨結合は多少の遊びがありますが、問題は後ろ側の2点の関節にあります。
それが左右の「仙腸関節」です。
私達の身体の基本構造は完全に4足歩行用です。その構造で2足歩行をすると仙腸関節はズレ込むのです。誰もがです!
その為、骨盤底筋は引き連れた形で、正常に作動出来なくなり硬く凝った様な状態になります。
この状態が続くと、カユミ、炎症、痔、尿漏れ、挿入痛、腟脱など色々な事が起きてきます。
骨盤底筋は鍛えるのではなく、自分の意思の通りに正常に作動する柔軟な状態に保つことこそが大切です。
仙腸関節自体の歪みは自分では治せないので、定期的に調整する治療を受けながら、自分では日々ヨガなどで骨盤周りの筋肉を柔軟に保つ手入れをして行く事をお勧めします。(逗子 なぎさ橋珈琲にて)

2017年2月6日